大型二輪⑪(卒検)

雨の予報の週末でしたが、少しずつ天気の流れがずれて、幸い卒検当日は晴れ間が出て気温も4月並みの陽気となりました。
ただし風が非常に強い日でした。


この日に卒検を受けるのは19名と多く、そのうち大型は5名、うち女性は私含めて2名、ほかは普通二輪の検定でうち女性は1名でした。
40代以上と見受けられた人は私のほかに男性2名いるのみで、ほとんどが若い男性という内訳でした。


4つのグループに分かれ、時間差をつけながら並行して検定を進めるとの案内でした。
私は大型のグループ5名のうち、4番目のスタートです。
まずまずの順番かな、と思いました。


風が強かったせいか、この日はなかなかに大荒れの模様で、急制動で転倒している人がいたり、スラロームで転倒があったり、一本橋で落ちてしまった人もいました。


さて、自分の番です。


慎重にスタンドを払い乗り込み、お決まりのミラー調整など行っていざスタートです。
自分でも緊張しているのがわかりました。
いつもならほぼ無意識にしている目視の動作がぎこちなく、また出したつもりの方向指示器が出ていなかったりして焦りました。


問題の一本橋です。
速い、と思いましたがとにかく落ちないことが先決と思い、ほとんど後輪ブレーキを使わないまま通り過ぎました。


そしてラスボス、スラロームです。
とにかくパイロンに当たらない、これだけを意識して通過しました。


何とか、一発アウトになることはなくコース走行を終了しました。


前回の検定で降車時にバイクを倒してアウトになった人がいる、と最後の教習で教官から言われていましたので、慎重に慎重に降車し、スタンドをかけました。


この自動車学校の卒業検定では、一人ひとりに終了時に検定員から簡単なコメントをその場でもらいます。
「いつもと比べてどうでした?」
「緊張して、いろいろふらふらしたと思います。」
「一本橋が早かったですね。あと、S字の出口とか、クランクの出口とか、左折で膨らんでしまっていたので、これからはそういうところに意識をしていって下さい。」


深読みをするならば、「これからは」というところに「公道に出たら」のニュアンスが含まれているような気がして、「ひょっとしたら合格かも」と思いました。


しかし、一本橋のタイムでの減点がどれくらいだったかわかりませんし、左折で膨らんだところや、方向指示器の遅れなど細かく減点されると、70点は割ってしまう可能性は十分あります。


普通二輪の時は、正直自分でも大丈夫だろうと思えましたが、今回は全く分からない、と思いました。


待合になっている教室に戻って結果を待ちます。


全員が戻ってきてしばらくして、検定員が現れ受験番号をいくつかあげ、別室に来るように呼び出していきました。
5名ほどが席を立っていき、どうやら不合格者が呼び出されていったようでした。


実は、待っている間、イヤホンをつけて動画を視聴していた私は、初めに呼ばれた番号をいくつか聞き逃してしまったのです。
私の受験番号は4番、聞き取れた時には「5番」と言っているのが聞こえました。
周りには知らん顔(?)している若い男の子ばかりで、おそらく自分の番号にしか気を付けていないだろうから、「4番っていま呼ばれました?」と聞くのも何となくはばかられ、必要ならもう一度呼びに来るだろう、とここはアラフィフらしく太々しくそのまま座っていることにしました。


さいわい「4番の方、こっちですよ」とその後呼ばれることなく、アンケートを書きながら少し待つと書類を持った検定員が現れ、「ここにいる皆さんは合格です。」と告げました!


順番に前に行って、預けてあった免許証と卒業証明書を受け取ります。


自分の書類を見るまでは、それでもドキドキでした。
やった、ここに書類がある!


大型二輪教習第一段階は4時間オーバー、第二段階は1時間オーバーで、卒業することができました。