大型二輪免許

仕事の都合があり、ようやく昨日、免許の書き換えに行くことができました。


「普自二」と「大自二」の記載が並んだゴールド免許です。


普通二輪取得の免許書き換えから、ちょうど2か月の日付となりました。
もう自動車学校に行くことはないし、運転免許試験場に行くことも当分なさそうです。


ホッとしたような、寂しいような少し複雑な気持ちになりました。


思えばバイク免許を目指して教習所に通い始めて半年の時間が流れました。
休日や空いた時間の使い方が大きく変わった半年でした。
バイクやバイク教習の話題で、途切れがちだった夫との会話も増えました。


バイクの免許を取って本当に良かったか、という判断は、これから公道デビューなどを経てからになりますが、バイクの免許を取ろう、と決心したのは本当に良かったと思っています。


余談ですが、おそらく今まで使っていなかった筋肉などを使うようになり、身体の代謝が確実にアップしました。
40代後半から、食事量や活動量に変化がなくてもじわじわ体重が増えてきていました。
コロナ禍で外出を控えた最初の緊急事態宣言のころから、朝出勤前に30分程度のウォーキングをするようになり体重が減少してきていた(それまでがどれだけ不摂生だったか)のですが、朝明るくなるのが遅くなってからその習慣をやめてしまっても、バイク教習のおかげかリバウンドすることなく体重を維持できています。


また、もともとそれほど冷え性ではないものの、一番寒い時期でもいったんお風呂であったまってしまえば、靴下をはかなくても足元が冷えてしまう、ということが無くなりました。


なかなか50を過ぎて、体の機能がアップしたと思える経験をすることは難しいのではないかと思うので、本当に有意義な半年間でした。


いままでこのブログを読んでくださった方は、現在教習中の人、もしくはこれから教習を考えている中年の方が多いのだろうと思います。
私の個人的な経験の話ですが、少しでも前向きな方向で参考にしていただけたら幸いです。


私はこれで教習を卒業し、いよいよ公道デビューに向かうわけですが、そのあたりのことはまた機会があれば別にお伝えしていければと思います。


長々とお付き合いいただいてありがとうございました。


そして教習中の方には、こんな私でも大丈夫だったのだから大丈夫です、とエールを送り続けたいと思います。
皆様のご健闘をお祈り申し上げます。

大型二輪⑪(卒検)

雨の予報の週末でしたが、少しずつ天気の流れがずれて、幸い卒検当日は晴れ間が出て気温も4月並みの陽気となりました。
ただし風が非常に強い日でした。


この日に卒検を受けるのは19名と多く、そのうち大型は5名、うち女性は私含めて2名、ほかは普通二輪の検定でうち女性は1名でした。
40代以上と見受けられた人は私のほかに男性2名いるのみで、ほとんどが若い男性という内訳でした。


4つのグループに分かれ、時間差をつけながら並行して検定を進めるとの案内でした。
私は大型のグループ5名のうち、4番目のスタートです。
まずまずの順番かな、と思いました。


風が強かったせいか、この日はなかなかに大荒れの模様で、急制動で転倒している人がいたり、スラロームで転倒があったり、一本橋で落ちてしまった人もいました。


さて、自分の番です。


慎重にスタンドを払い乗り込み、お決まりのミラー調整など行っていざスタートです。
自分でも緊張しているのがわかりました。
いつもならほぼ無意識にしている目視の動作がぎこちなく、また出したつもりの方向指示器が出ていなかったりして焦りました。


問題の一本橋です。
速い、と思いましたがとにかく落ちないことが先決と思い、ほとんど後輪ブレーキを使わないまま通り過ぎました。


そしてラスボス、スラロームです。
とにかくパイロンに当たらない、これだけを意識して通過しました。


何とか、一発アウトになることはなくコース走行を終了しました。


前回の検定で降車時にバイクを倒してアウトになった人がいる、と最後の教習で教官から言われていましたので、慎重に慎重に降車し、スタンドをかけました。


この自動車学校の卒業検定では、一人ひとりに終了時に検定員から簡単なコメントをその場でもらいます。
「いつもと比べてどうでした?」
「緊張して、いろいろふらふらしたと思います。」
「一本橋が早かったですね。あと、S字の出口とか、クランクの出口とか、左折で膨らんでしまっていたので、これからはそういうところに意識をしていって下さい。」


深読みをするならば、「これからは」というところに「公道に出たら」のニュアンスが含まれているような気がして、「ひょっとしたら合格かも」と思いました。


しかし、一本橋のタイムでの減点がどれくらいだったかわかりませんし、左折で膨らんだところや、方向指示器の遅れなど細かく減点されると、70点は割ってしまう可能性は十分あります。


普通二輪の時は、正直自分でも大丈夫だろうと思えましたが、今回は全く分からない、と思いました。


待合になっている教室に戻って結果を待ちます。


全員が戻ってきてしばらくして、検定員が現れ受験番号をいくつかあげ、別室に来るように呼び出していきました。
5名ほどが席を立っていき、どうやら不合格者が呼び出されていったようでした。


実は、待っている間、イヤホンをつけて動画を視聴していた私は、初めに呼ばれた番号をいくつか聞き逃してしまったのです。
私の受験番号は4番、聞き取れた時には「5番」と言っているのが聞こえました。
周りには知らん顔(?)している若い男の子ばかりで、おそらく自分の番号にしか気を付けていないだろうから、「4番っていま呼ばれました?」と聞くのも何となくはばかられ、必要ならもう一度呼びに来るだろう、とここはアラフィフらしく太々しくそのまま座っていることにしました。


さいわい「4番の方、こっちですよ」とその後呼ばれることなく、アンケートを書きながら少し待つと書類を持った検定員が現れ、「ここにいる皆さんは合格です。」と告げました!


順番に前に行って、預けてあった免許証と卒業証明書を受け取ります。


自分の書類を見るまでは、それでもドキドキでした。
やった、ここに書類がある!


大型二輪教習第一段階は4時間オーバー、第二段階は1時間オーバーで、卒業することができました。

大型二輪⑩(第二段階)

とうとう見きわめです。


普通二輪見きわめの男性と、大型二輪見きわめの若い男性と同じグループとなりました。
ウォーミングアップ走行後、それぞれ本番のつもりでコース走行するよう指示をされました。


コース走行は問題ないのです。
教官からも、確認動作とか方向指示のタイミングとかきれいにできているといわれました。


やはり問題は「タイム系」。
後半は一本橋、ある程度安定してきたらスラロームを集中的に練習してよいといわれました。


一本橋は、何とか10秒ギリギリくらいのタイムが続けて出せるようになったのですが、これで時間切れとなり、スラロームはほとんど練習できずに終わってしまいました。


ただし、この日はあらかじめ2時間連続で教習が入っていたので、私も教官もこの時間で見きわめがもらえる(出せる)とは思っていなかったところもあります。

ほかの二人は「問題ありませんね」といわれ、無事見きわめをもらって終了でした。


続いての教習は、以前「修行ですよ!」とスラロームを教えてくれたよくしゃべる教官です。
若い教官は、「基準タイムがありますからね」と、なかなかに厳しいのですが、この教官は「ある程度できてたらこの時間で見きわめしちゃいますから」と軽いノリです。


この時間は、普通二輪第一段階後半の若い男性と、普通二輪第二段階前半の男性と私、という進捗状況がバラバラなメンバーのグループとなりました。


ウォーミングアップ後、私の後ろに教官が追随する形でコース走行です。
やはりコース走行には問題ないといわれ、後半は一本橋とスラロームを集中的に行いました。


前の時間のことがあり、できるだけスラローム中心に回っていきます。
しかし、パイロンに接触したり、後半でギアがニュートラルに入ってしまったり、結局一度も基準タイムをクリアできず終了になってしまいました。


ところが、すでに途中で見きわめということになっており、卒検の予約も教官側で済んでいました。
「いいんですか、こんなスラロームで?!」

「だってもうOK出しちゃったし、倒れない触らない落ちないエンストしないができれば合格できますよ!タイムなんか気にせず。」


スラロームが全くできる気がしないまま教習を終えることになってしまいました。


確かに、スラロームで時間関係なく完走できれば、多分卒検の合格ラインはクリアできるとは思うのですが、こんな私が大型免許を取れてしまったりして、いいのでしょうか…。