大型二輪⑥

実はその翌日は平日だったのですが、別件で休みを取っており、半日空くので午後に次の教習の予定を入れていました。


ところが朝から雨です。


午後には上がる予報だったので、教習の時間には晴れてくれるかな、と期待をしましたが、昼頃になっても雨が上がりません。
風も強い日でした。
どうしよう、と迷いました。


正直、雨の日の教習はいやです。
特にスラロームを頑張らないといけない今の状況では、路面がぬれているというだけでタイムを伸ばせる気が全くしません。


迷いつつ、教習手帳でキャンセルについて確認すると、なんとこの自動車学校では30分前までネットで普通に解約してよいらしいのです!解約料などの設定もなく、当日キャンセルのペナルティー感(?)が全くありません。


というわけで教習はキャンセルし、次の週末に持ち越すことにしました。


さてその週末の教習は快晴、気温も春本番のような陽気です。
左手の腫れも痛みもほとんどなくなっていて、この日は久しぶりに、途中1時間の休憩をはさんでですが2時間分の教習を予定していました。


卒業検定の時間と重なっているので、タイム表示は消してあります。
担当の教官がその都度計ってくれるようでした。


一本橋はどうやら10秒近くのタイム、スラロームも2回続けてOKだったといわれ、この時間で見きわめします、と途中で宣告されました。


何となくですが、手で計っていた分、ちょっとおまけしてもらった気がしました。


なんにせよ、所詮まだ第一段階なので、それほど厳密なものではないのかもしれません。


残りの時間は苦手部分の練習と、次に向けて波状路急制動も少しやっておいてくださいとのことで終了しました。


休憩の間に検定でも使われるもうひとつのコースを覚えておくように言われ、そして次の時間からは第二段階でゼッケンの色が変わります!


ストレートに、とはいきませんでしたが、第一段階は4時間のオーバーで終えることができました。


私としては上出来です。

大型二輪⑤

コース走行はそれほど問題なく、やはりネックになるのはスラロームと一本橋でした。


8の字エリアで切り返しの練習をしたり、低速の練習をしたりしつつ取り組みますが、やはりいちいちタイム表示が出るのがシビアで、当然(?)最短でのみきわめとはなりませんでした。


次の教習では、普通二輪以来初めて女性教官となりました。
まだ20代と思しき、小柄な女性です。


同じグループで教習を受けるのは大型二輪の最後の見きわめの男性(40代くらい)と、普通二輪の見きわめの男性(20代くらい)でした。
教習前に、教官がそれぞれに「不得意なところは?」と尋ねると、みな同じようにスラロームと一本橋と答えていました。
年齢性別によらずみな苦手ですよね。


ある程度コース走行をしてから、後半は不得意なところを集中的に練習してよい、と言われましたが、さほど進歩はありません。
スラロームは7秒台、一本橋は8秒台でとどまってしまいます。あまり積極的に助言をしてもらえる感じではなく、何となく自主練、という感じ終わってしまいました。


日にちを空けてさらにみきわめ。
八の字エリアでの切り返しなどの練習をします。


ここで私はアクセル操作を誤り、八の字エリアのわきの植え込みに思い切り突っ込んでしまうという失態を演じました。
別の教習生を見ていた教官が慌てて駆け寄ってきます。
幸いケガはなく、バイクにも大きなダメージなく、植え込みの木の枝や葉っぱがメーターなどに挟まった状態で教習継続です。
教官からは「危ないと思った時に止まれることが重要」ともっともな注意を受けました。


そしてスラロームのタイムが出ず、やはりみきわめはもらえず。


翌日、小柄でよくしゃべる男性教官が担当でした。
この自動車学校の教官は、皆さん真面目そうな印象なのですが、その中ではちょっと目立つ個性的な教官です。


ほかの教習生の指導をした後、後半で私のスラロームの「修行ですよ!」と面倒を見てくれました。


まず乗車姿勢からです。
もっとシートの前(タンクとの境目くらい)に座って前傾姿勢、腰を入れた感じにして猫背(「そうそうそれがバイク乗りっぽくてカッコいいんです!」と)、ハンドルは握りこまずに手首の自由度を残す、と指導されました。
教官のスラロームの基準タイムは4秒とのことで、自分もこの姿勢を心掛けるようになってタイムが出せるようになったのだ、と言われていました。
そして入り口と出口は一生懸命スピードを出す、中間部分はコース取りを頑張る、これで7秒は切れるでしょう、と言われました。


教習におけるスラロームの位置づけからはそぐわない指導と思いますが、出来の良くない教習生を何とかしてやろう、という観点ではありがたい指導でした。
おかげでこの教習の最後には、何とか7秒を切ってスラロームを終えることができました。


「あとは一本橋が安定したタイムが出れば第二段階ですよ」と言われて終了です。

大型二輪④

ほぼ一週間空いて、次の週末に4時間目です。


左手の腫れは少し落ち着いてきましたが、まだ痛みは残っている状態でした。
手首の回転具合では痛みが出るのですが、握りこみの動作では痛みがさほどないことが分かったので、予定通り教習を受けることにしました。


この時間はAT体験となっています。
大型スクーターです。


MT車でウォーミングアップ後、大型スクーター(スカイウェイブ650)に乗り換えます。
大きくて重い!普通二輪の時にもAT体験でスクーターには乗りましたが、これほど大きなものではありませんでした。
教官からスタンドを払って乗り込むよう言われますが、MT車のようにタンクを腰で押して立ち上げるということができず、両腕の力のみで引き起こさねばならず、左手が痛くて力が入りません。
少し教官に手伝ってもらい、何とか乗り込みスタートしました。
できそうなら右左折などやってみるように言われますが、無理なら「体験」なので外周のみでよいといわれ、これを倒したら絶対に引き起こせない自信があり、無理せず外周のみ3周ほど回り、終了にしてもらいました。


残った時間で波状路です。


はじめは立ち姿勢が怖くて仕方がなかったのですが、外周を回りながらとか練習をして、1,2回何とか立ち姿勢で波状路を通ったところで教習終了となりました。
スムーズに行けたと思うと4秒台で、エンストしそうで怖いと思いつつよろよろ行くと5秒を超しますが、そうなると今度はふらついてコースアウトしそうになる。
やはりタイム表示に苦しめられそうでした。


次は早くも第一段階みきわめの時間になってしまいます。