大型二輪②

今回は、自宅からも職場からも同じくらい遠いという立地の自動車学校なので、基本的に夜間の教習ではなく、週末のみで教習を受けていくつもりでした。


スケジュールを登録し、教習プランを立ててもらうと驚いたことに翌週末から早速教習スタートになっていました。


初日の担当はわりとベテランな感じの教官で、マンツーマンでした。
私の年齢をみて、「来たなアラフィフ!」と思われたのかもしれない、と勝手に想像しました。


バイク置き場から、少し先までバイクを引いてくるように、と言われ途端に困りました。
実は、前の教習所では教習生がバイクを引いて移動させるという場面がなく、基本的な技能なのでしょうがバイクを自分で押して歩いたことが一度もなかったのです。


何とかスタンドを払い、よっこらしょとバイクを押し始めますが、案の定転倒させてしまいました。


早速引き起こしです。


教官が「お手並み拝見」的に横で様子を見ているのがわかり緊張しました。
ところが、あっさりと引き起こせてしまったのです。
自分でも「あれ?」と思いました。

一瞬、横にいる教官が手を出してくれたのかと思ったのですが、その日何回かあった引き起こしは、すべてあっさりと自力でできてしまいました。



「引き起こしのしやすさ」という項目がメーカーの仕様書にあるわけではないので真偽はわかりませんが、夫曰く、大型二輪の教習車NC750は、普通二輪の教習車CB400よりも重心が低いから引き起こしがしやすいのだろう、とのことでした。


引き起こしの劣等感をずっと引きずり続けてきた私ですが、ここにきて払拭されるとは思っていませんでした。

もし、引き起こしができないからという理由で大型二輪教習をためらっている方がいらっしゃったら、「大丈夫です」と大きな声で励ましたいと思います。


とにかく、よたよたとバイクを押し、何とかまたがりエンジンスタートです。


足つきは、普通二輪の教習車より若干悪いかな、という感じでした。

身長160センチ弱、昭和の日本人体型(足が短い)の私で、つま先立ちより少しだけ余裕があるという状態です。

普通二輪の時はハイカットのスニーカーを履いていましたが、今回からバイク用のショートブーツにしました。

多少高さもあるので、靴が同じだともう少し足つきが悪く感じたかもしれません。
ショートブーツにしたメリットとしては、足首ががっちりしているので、割と踏ん張りがきくように思えたことでした。


そして、いきなりエンスト2回です。
先導する教官の様子が明らかに不安げになりました。


何とか走り始め外周など周回して右左折、発進停止(ふらついて時々転倒)、それからS字、クランク、は何とか通過できました。
最後に一本橋も、タイム無視でとりあえず通過、大丈夫でした。


大型はトルクがある分、半クラッチの低速でも比較的ふらつかずに安定した操作ができそう、と感じました。
普通二輪ではあれほど苦手だったクランクでしたが、コース設計も関係しているのか、ここでは失敗する気が全くしませんでした。


教官からも最後に「はじめは時間かかりそうだな、と思いましたけど、最後の追いつきは良かったですね」とコメントをもらい、無事1時間目が終了です。


「大丈夫かも」と思えた初日でした。