普通二輪⑧

夜間の教習だと比較的若い教官が担当になることが多いようでした。
ひょっとしたら上司から「だれだ!こんな教習生に見きわめだしたのは!!」と叱られるのが怖くて、私をみきわめてくれないんじゃなかろうか、などと考えたりもしました。

(そんなことはさすがにないでしょう←妄想です)


ある週末の夕方最終の教習の担当はKさんでした。


いつものように淡々とコースを回り、時々課題ができているのを見てくれたKさんが、ほかの教習生の先導をしながらすれ違いざまに満面の笑顔でうなずいてくれるのがそれはそれはうれしかったです。

第一印象は最悪の教官でしたが、ここまでくるとMy favoriteです。


この教習所では、大体2人の教官がそれぞれ3人ずつ教習生を担当する、ということが多く、この日もう一人の教官が担当していた教習生のうち、若い女性2名が第一段階みきわめのようでした。


教習が終わると、当然のようにその二人に

「じゃこれでみきわめになりますので、教習簿に第二段階のコース図を挟んでおくから覚えてくるように。それから、受付に行って予約を取り直してください。」

と言っているのが聞こえ、「いいなー」と思っていると、私の担当だったKさんが私に

「どうします~?次行きますか。」と、第二段階のコース図をひらひらさせながら突然の「みきわめ」の申し出ではないですか!

「え!いいんですか?!」

「やめときます?」

「いえ行きます」


こうしてようやく第一段階のみきわめをもらい、喜々として受付にむかいました。


第二段階に入ると、まずシミュレーター教習があり、その後教官が付きっ切りで四輪車コースを含む第二段階のコースを案内してくれる、という流れのようです。
例の配車係からこの二つの教習は絶対にキャンセルしないように、と念を押され(これは私だけでなく、同じく見きわめの女子二人も言われていたので全員に言っているのだと思います)、「キャンセルするもんですか」と心の中でつぶやき予約を取ります。


第二段階に入ってしまえばあとは楽勝と、それまで読んだブログには書いてあることが多かったので、ここまでこられてよかった、と本当にほっとしました。


第二段階のコースは、今までさんざんやってきた二輪専用コースに先立って、坂を下る形でつながっている四輪車コースで車線変更や信号のある交差点の右左折、踏切などをこなし、そして坂道発進を経て二輪コースに帰ってきて各課題、という内容です。
四輪車コースはそれほど複雑ではないので、コースを覚えるのは問題なさそうでした。



ここに至るまで18時間かかり、ようやく次のステージに進めることになりました。


しかしまだまだ長い道のりが待っているのでした。