普通二輪⑪(第二段階)

毎日、四輪自動車には乗っているので、コース走行には特に問題ありません。


方向指示器を出すタイミングとかに教習所のローカルルールがあったりするので、それを覚えてしまえば四輪コースは大丈夫です。
ただし、左折は苦手でした。左後ろを目視して左に寄せる、それから膨らまないように左折、がなかなかコンパクトにできません。


シミュレーター教習の時に言われたように、夕方や休日の四輪コースは高校生でいっぱいでした。

おそらく教習のまだ最初の段階と思われる制服姿の高校生たちが、外周をゆっくりゆっくり走っていて、結構渋滞したりします。

一度四輪コースに降りてしまうと二輪コースに戻るのに時間がかかってしまう状況でした。

必然、二輪コースの課題を練習する時間が少なくなります。
一本橋や、もう一つ苦手なクランクとか、一進一退の状態でした。


この教習所では、時間制限がある課題のタイム表示は一本橋にしかありません。


スラロームは教官が見ているときに時々計測してくれているようですが毎回ではなく、たまに「今何秒でしたよ」と教えてもらえる程度でした。
逆に、タイムを縮めないとというプレッシャーはさほどなく、私はパイロン接触のない完走のみに集中し、2速である程度のスピードでコースに入ったら、絶対にクラッチには触らない、アクセルは無理に開けない、の作戦で、タイムはともかく成功率も上がっていたのでそれほど苦手意識を持たずにすみました。
時々言われたタイムは9秒台だったり8秒台だったりしますが、まれに7秒台でした。


一本橋も渡り切れるときは8秒台、教習ごとに落ちてばかりの時とほとんど落ちないときとばらつきがありました。


最後に悩まされたのはクランクです。


二段階に入ってもパイロンをなぎ倒した挙句に芝生を突っ切ってコースに入る、などの状況もありました。

これもMy favoriteのKさんから「まああれでよく転倒しなかったっすね」とあきれているのか褒めているのかというコメントを教習終わりにもらいました。
ここまで派手にコースアウトせずとも、どうしても1つ目の角の内パイロンに接触、という状況が改善しませんでした。
左折でクランクに進入して、最初の角までの距離が短い設計だったので、余計苦手になってしまったのかもしれません。


もう一つ、二段階で本格的に取り組んだ課題は急制動です。


一段階でも何となくやってはいましたが、いよいよ40キロを超えないといけません。
これがなかなかできず、見かねたKさんがタンデムでスピードの作り方を教えてくれました。


この教習所の二輪コースはそれほど広くないため外周の直線距離も長くありません。

急制動の出発は、停止ラインから外周コースをほぼ半周戻ったくらいの位置になります。

停止して振り返って、急制動コースに誰もいなければ出発、というルールです。
つまり、直線に入ってからスピードを出そうとしても距離が短く、恐る恐るアクセルを開けていたのでは40キロに到達しません。
Kさんからは、最後のカーブに入る前に3速までギアをあげておき、直線に入ったら「これっすよ」といわゆるフルスロットルです。


私にしてみたら、アクセルってそんなに回していいんですか!のレベルです。


確かに、それだけアクセルを入れればバイクはすぐ加速し、ブレーキ開始位置より手前で40キロに到達します。そしてアクセルを戻して惰性で進み、停止位置からおもむろにブレーキングするとの指導でした。


はじめは怖くて仕方なかったのですが、多少慣れてくると、四輪車にはない加速感がバイク好きの人にはたまらないんだろうという感覚が少し理解できた気がしました。