普通二輪②

教習所によりいろいろ違いはあるのでしょうが、私が読んだブログを拝見すると、教習の各項目や課題ごとに合否が判定され、はんこをもらい、次の課題に進める、という流れのところが多いようです。


私が通った教習所は、そこまでシステム化(?)されておらず、とりあえず教習時間が終わると担当の教官がはんこは押してくれます。


教習項目もその都度進んだことになっているのですが、乗り降りでバイク転倒、停止で前ブレーキぎゅっとかけて転倒、そもそもなんでかわからないところで転倒、を繰り返していた私の教習原簿にも教習を受けた時間分のはんこが押されていき、あっという間に第一段階見極めの時間ですが、もちろん見極めされることなどありえず、なかなか課題にすら取り組めないという状況の中で、第一段階の教習時間ばかりが伸びていきました。



課題ではすべて苦労しました。


発進停止もまだ不安定な中、何とかギアチェンジはできるようになり、ようやく課題らしきことに取り組むことができるようになったのは確か教習4時間目になった頃でした。


教官の中で一番年配と思われる方が担当で、初めて8の字エリアに連れていかれ、8の字走行をやりました。

「(目線は)どこ見てる?」

「前を見ています!」

「行きたい方向に首を向けて!」

「はい!」


なかなか思うようにバイクを操れないながらもふらふらと8の字が描けるようになり、その後S字です。

振り返ってみれば課題のなかで最も難易度が低いのがS字、できて当たり前ではあるのですが、課題に取り組むことができるようになったことがうれしく、またそのS字が思ったほど苦労せずに通れた時は本当にうれしかったです。


S字の次は一本橋でした。


同じく年配の教官から、まず止まらずある程度のスピードで通過だけするように、と指示を受けました。

その頃の私は、低速だからふらつく、という以前のふらつき具合だったので、スピードのいかんに関わらず、一本橋に乗るのも難しければ、仮に乗ったとしても走破できるはずもない、という状態でした。


とにかくS字と一本橋を繰り返してこの教習は終了です。


普通の教習の進み具合からはすでに大きく外れている私ですが、外周と右左折のみ、から人並みに課題に取り組めたことが大きな前進に思えたのでした。